
岡ちゃん絵を描き始めてもう27年になるのか。
いまでも鮮明に覚えているのは
若いグラフィックデザイナーだった岡村昭和の
ギラギラとした直線的な情熱の熱い目だ。
数々の展覧会に応募しつづけていた姿を懐かしく想い出す。
とにかく燃えていた男だった。
いつの間にか絵に専念している岡ちゃんを
何がそうさせたのか。
その真意を深く訊くことなく来てしまったが
何度かのテーマや技法の変貌を観せてもらった。
そして長い時間描きつづけて
絵に緻密さが強く出てきたように思える。
しかし、それよりもなによりも直線的燃える情熱を
現在まで変わらず持ち続けるエネルギーは
強い意志なのかそれとも情念なのか、これが凄い。
岡ちゃん命尽きるまで燃えろ。
そのことこそが岡村芸術だ。
高野紘造(タカノ・コウゾウ)
■株式会社JCスパーク、株式会社ファイブエス代表